宇奈月温泉発、黒部峡谷トロッコ電車 Pentax K-1, DFA28-105mm

長年来たかった。

個人的な事情から、長年来たかった宇奈月温泉。富山県の山側で、ここからトロッコ列車が走る。黒部峡谷をさかのぼっていく、実はかなりの秘境だ。数キロ峡谷をさかのぼって終わりになるが、実は関西電力が施設用に使っているルートや乗り物をさらに乗るついで行くと、あの黒部第4ダムまでたどり着く。2024年には一般観光客にも開放されるようだ。僕はまたここに来ると思う。

日本人の死生観

コロナ禍で時間があったとき、ずっと気になっていくつかのテーマで本や資料を読み続けていた。そのうちの一つは日本人の、本来的な伝統的な死生観や宗教観はどういうものだったのか、ということだった。明治以降の近代国家は、神仏分離や天皇崇拝、また工業化に伴う伝統的コミュニティの破壊を通じて、日本人が持っていた死生観や宗教観の何かを人工的にゆがめてしまった。古いからいいものだった、という気はさらさらない。が、たった150年ほど前に作られた政治的な制度を、伝統ダ伝統だと振り回されて、普通の人が知識不足で、それに反論できないのも気持ちが悪い。明治以前、いや中世以前の仏教が来る前の日本人の死生観とはどういうものだったのだろう。民俗学的に言うと、日本人には山岳信仰があり、死んだ人々の魂は荒ぶるアラタマ(荒魂)となって山へ登って行ったという。それが一定の時間を経ると、ニギタマ(和魂)となり、神となる。山岳信仰が日本人の死生観の核だった。

宇奈月はこうした霊山ではないと思う。でも、富山には、こうした山岳信仰で有名な立山連峰がある。そこから海側へ降りてくる地形に、黒部峡谷がある。

立山 室度平から。

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