
年末年始の休み、オリンパスのカメラ(だいぶ古いですが)を持ち歩いて、まとまった数の写真を撮って、何となく自分のなかで結論がでてきたので、オリンパスのカメラの絵作りの特徴について、箇条書きにメモをして、最後に結論を書いておきます。2世代前のOMーD E5 Mark IIなので、いまさらなんだという気もしますが、他社との比較で言えば、色の絵作りはたぶん同様の傾向があるのではという気がするので、ご参考まで。
1.オリンパスのカメラの色は、かなり渋い。特に緑色が黄色っぽく出てあまり美しくない。
鮮やかな新緑の色が出るペンタックスを比べると、その差が際立つ。色がヌケない、というコメントをカメラ雑誌で読んだことがあるが、なるほどと思った。富士フィルムの緑色も、ペンタと比べるとやや複雑だが、やっぱりオリンパスより美しい。なので風景とか、緑の葉っぱが写りこむ鳥の写真については、オリンパスの絵作りははどうかなあと思う。
2.オリンパスは、「オリンパス・ブルー」と言われて空の色がキレイ、とか言われたりもしたが、僕の印象ではそんなにきれいな感じはしない。とくに空の青は水色っぽく、少し薄めに出るので、これも私はペンタックスの色のほうが好み。
総じてペンタックスの自然風景系の色は、派手にわかりやすく出るので、わかりやすい写真を狙らうときにはいい感じになることが多い。ちなみに富士の空の青の色は、マゼンタが混じっているといえばいいのか、かすかに紫?赤く?っぽい色合いが空に混じることがある。印象としては悪くはないが、ペンタックスとも違う。
3.シャープネスに関していえば、フォーサーズの1600万画素のOM-D E5 Mark II は、けっこう健闘していると思う。
100%に拡大すればさすがに粗いが、鑑賞サイズだと、何の問題もない。ただややスベスベし過ぎというか、ディテールを潰してシャープネスを出しているのかなあ?という印象がする部分もある。ただこれも好みの問題。ただし、人物を撮ると、明らかに調子が堅い感じがするときがある。顔の輪郭がシャープすぎるとか。これも比較しなければ、好みの範囲かもしれない。
ついでいうと、富士フィルムのカメラも、シャープをかけすぎかなと思うときが多い。オリンパスはフォーサーズ、富士フィルムはAPS-Cなので、どちらもフルサイズを意識して解像度を高く見せようとしてるようだ。
4.オリンパスのカメラのいいところは、なんといってもその抜群のコンパクトネス、そしてしっかりとした作り。防水もしっかりしてそう。
パナソニックのパンケーキレンズ、20mmF1.7をつけてカバンに突っ込んでおけば、どこにでも持っていける。一方、パナソニックのフォーサーズカメラは大き目で、そんなに堅牢でない感じがする。
5.12-40mmF2.8 (換算24-80mm)は、確かにこれ一本でなんでも撮れる感じがするくらい便利なので、これをつけっぱなしにすると、オリンパスのカメラの機動性は半端なくよくなる。望遠側をつかえば、テーブルフォトでも十分なボケを得ることが出来る。
6.一方、12-40mmF2.8は、あたりまえだが、やっぱりAPS-Cと比べて、ちょっと離れるとボケの量が足りないないなと思うことも多い。
7.個人的に12-40mmF2.8で一番気に入らないのは、逆光に結構弱いこと。プロレンズなのに、コントラストが弱まって、フレアがにじむことが多い。この点はペンタックスのレンズのほうがはっきりと優れている。それ以外は、良いレンズ。

8.AFについて。このモデルは2世代前のカメラなのであんまり参考にはならないけど、E5 MarkII ではメインの被写体の前に、小さなものがあると、それに引っ張られてピントが合わないことがかなりあった。野鳥を撮ってると、前の枝に引っ張られてピントが全然合わずかなり困った。
それから、月のアップを300mmのズーム(換算600mm)で撮ろうとしたら、AFが合わなくて困ったことがあった。ペンタックスだとどういうわけだか一発であったりした。まあ苦手なケースがいろいろあるだろうし、そのほかのケースでは、問題ない。それから今のモデルは、かなり良くなってるぽいので参考まで。
総評。オリンパスでレンズをそろえてシステムを組むと、素晴らしく軽量コンパクトで、日常のたいていのシーンで文句のない写り&使い勝手なので、一時期、本気でシステムを拡充しようかと思ったことがあった。しかし緑を取ったり、野鳥を撮ったりで色々なシーンで使うと、これはウーム。と唸る点がちょこちょこ出てきた。都会で日常シーンをスナップするなら、まったく問題はないと思う。ただ色鮮やかな風景を撮ったり(特に緑&空の青)、撮影条件の厳しいことの多い野鳥を撮ったりすると(被写体が遠いのでトリミングが前提のことが多い)、いろいろアラが見えてくる。
ただシステムのコンパクトさ、軽量さ、堅牢さはまさに唯一無二なので、これからもカバンに突っ込む普段使いのカメラとしてはつかっていくと思う。ただ、さらに投資をして、本気の撮影に投入するのはどうかなああと 思い始めた昨今。カメラの使い方は人によって千差万別なので、個人の感想です。参考まで。
