ぺンタックスの良いところ(2)

姜 
寸又峡、Pentax KP, HD DDA16-85mm

前回、ペンタックスの良いところを書いたので、その続き。もちろん、ペンタックスの良いところはもっとあって、ボディとレンズのビルドクオリティだけではない。いまや数少ない現役の一眼レフということで、やっぱり光学ファインダーから見える景色は美しい。特に輝度差が激しい、太陽光が強く入った野外では、像の見やすさといい、目の前で再現される像の忠実さといい、ミラーレスのEVFとはもちろん比較にならない。またAPS-Cだと比較的コンパクトで性能のいい単焦点レンズがたくさんそろっているので、単焦点派にはたまらないだろう。

また前回、富士はコストを下げるための材質の割り切りがうまくて、つくりや材質がよく見ると安っぽいのに、センスのいいデザインでカバーして見た目の高級感が出ていることを書いたが、ペンタックスも性能に関しては別の意味での割り切りがレンズに関してはある。不要で不毛なスペック競争を下げ、F値をやや低く、しかしボケを作るには十分な明るさに抑えることで、DA70mm F2.4, DA21mm F3.2, DA15mmF4といった、滅茶苦茶にコンパクトかつ光学性能がいい絶妙なスペックのレンズを生み出した。DA21mmF3.2とかスペックを見るといまどき何それ?という数字だが、このレンズはぐっとよると十分にボケを作れるので、このスペックで困ったことなど一度もない。この点の割り切りは、本当に見事だったとつくづく思う。写真を撮るのが好きな開発スタッフが、本当に写真を撮るために必要な分だけのF値を確保したんだろうなあと思う。それくらい、スペックの設定が絶妙なのだ。

HD DA16-85mm

FA LimitedはMTFなどの数値よりは、押しなべて実写での官能テスト結果を重視し、FA77mmでは平面チャートではなく、実際に撮る立体の被写体の立体感がでるように収差を調整したというから、開発陣は、本当に写真撮影が好きなんだろうな。と思ってしまう。(それにしちゃ、そういう点のアピールが下手すぎで商売下手だと思うが・・)。

あとよく言われることだが、ペンタックスは風景写真を重視していることもあり(AFが動体に追いつけないからでもあるだろうが)、色でいうと、木々や植物のグリーンが、非常に明るく美しく出る。実例としては当サイトの軽井沢のギャラリー写真を見てもらうと、よくわかると思う。

いやいや実際はそんなにきれいなグリーンじゃないよ?と慌ててしまうくらい鮮やかに出ることもあるので、使い道によっては色が派手過ぎることもある(特に赤は色が飽和してディテールが潰れるほど、彩度が高くなることがある)。まあそういうのが嫌だったら、色の設定を「ナチュラル」に設定しておくとか、Raw現像で調整するとか、いろいろやりようはあるだろう。

まああんまり誉めてもアレなので、次回はペンタックスの悪いところを、長年のユーザーとして語ってみるとします。。

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